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お知らせ

2022/05/13

再メッキした際にもう一手間加えた方が良いこと

このような経験はございませんか?
「銀メッキのマウスピース、傷も目立ってきたし金の吹き心地試したいから金メッキにしよう!」
↓(再メッキ後)
「なんかお店で試した金メッキと違う…すごく詰まった感じになるし音もこもるし違和感があるなぁ…吹きにくいかも…慣れるかなぁ…」
これ、実はよくあることなんです!

原因は?
さまざまな原因が考えられますが、1番は下処理にあると推測されます。
傷を消す作業や下地を綺麗にする作業には研磨作業を行うのですが、この時に作業方法によっては大量の熱を帯びてしまう可能性があります。
この熱により、吹き心地に大きな変化をもたらすと考えられます。

解決方法は?
GAT音響処理加工を施工すると、再メッキした後に感じる"詰まり"や"音ムラ"を改善することが可能です。
再メッキ×GAT音響処理加工で、更にアップグレードすることができます。

注意点は?
GAT音響処理加工をした後に再メッキをすると、研磨方法によってはGAT音響処理加工の効果が薄れてしまうことがあります。
再メッキしてからGAT音響処理加工する、という順番が鉄則です!

最後に
再メッキがお得に可能なのは5/24(火)まで!6月以降は貴金属価格高騰のため、メッキ価格が跳ね上がります。
再メッキ×GAT音響処理加工は今がチャンスです!
オンラインショップはこちら! 写真はゲッツェントロンボーンの主管をピンクゴールドメッキにメッキ加工した後、GAT音響処理加工を施工しました。今回はラッカー剥離、研磨も当店で行いましたので、下処理による音質の変化は最小限に抑えられております。

再メッキした際にもう一手間加えた方が良いこと
再メッキした際にもう一手間加えた方が良いこと

2022/05/12

サクソフォンネックスクリュー"Saxonorité"の特徴3選!

昨日はサクソフォンネックスクリュー"Saxonorité(サクソノリテ)"誕生の軌跡をご紹介させていただきました。

本日は、Saxonoritéの大きな特徴3つをご紹介していきます!
最後までお付き合いの程、よろしくお願いいたします♪

1.各メーカー別に設計
GAT Custom Brassは、それぞれのメーカーが掲げる方向性・設計に合わせるため、ヤマハ、セルマー、ヤナギサワ、クランポン、キャノンボールと各メーカーに合わせた専用ボディを設計しました。
例えば、セルマー/ヤナギサワ用と売られているネックスクリューは多いですが、セルマー用、ヤナギサワ用と分けているのがSaxonoritéの特徴です!
ネジ規格は共通ですので、セルマーの楽器にヤナギサワ用に設計したSaxonoritéを使用することも可能です。
気になる方はぜひお試しください!

2.バージョン制度を採用
楽器業界では、同じ商品でもより良い商品開発のためにマイナーチェンジを度々繰り返しています。
ですが、この「より良い」という基準はあくまで制作側の基準であり、奏者にとっては「前の方が好きだったなー。」と感じる方がおられるのも事実です。
そこで、Saxonoritéでは『バージョン制度』を採用し、マイナーチェンジをする度にバージョンが更新されていく制度を考案しました。
こうすることで、前バージョンの方が好きだった、というようなパターンにも対応することが可能となり、よりご自身にフィットした商品を提供しやすくなりました。

3.多種多様な素材をラインナップ
オーソドックスなブラス(真鍮)素材に加え、ブロンズ、フォスファー・ブロンズ、ニッケルシルバー、コパー、コパーPLUS、ジャーマンシルバーを多素材として採用。
より多彩な音色をお楽しみいただけるようになっております。
中でも目玉素材はブロンズ、コパーPLUS、ジャーマンシルバーの3種類!
ブロンズはヤナギサワなどのブロンズ管体の楽器との親和性がとても高く、よりブロンズ管体の良さを活かすことができる素材です。
コパーPLUSは、管楽器に使用されるコパー材よりも更に純度が高い超高純度のコパーです。ノーマルのコパーより柔らかく暖かい音色が特徴的な素材です。
ジャーマンシルバーはニッケルシルバー(洋白)の仲間になり、金管楽器では"ドイツ管"と呼ばれる楽器のベルクランツなどに使用されるドイツ伝統の素材です。なんと輸入しているんです!

その他、シグネチャーモデルや特注なども承っており、とても柔軟な対応がしやすいのがSaxonoritéの特徴といえます。
ぜひお試しくださいね!

最後までお読みいただきありがとうございます!

サクソフォンネックスクリュー
サクソフォンネックスクリュー

2022/05/11

注目のサックスネジ!Saxonoritéとは!?

本日は弊社商品のサクソフォンネックスクリュー"Saxonorité(サクソノリテ)"についてご紹介します!
普段触れていないSaxonorité誕生までの軌跡もご紹介しますね♪

Saxonorité(サクソノリテ)とは?
GAT Custom Brassが開発したサクソフォンネックスクリューの名称です。
サクソフォン"Saxophone"とソノリテ"Sonorité"(フランス語で音色、響きという意味)を掛け合わせた造語が命名の由来です。
このネジを使って、もっと自由に、もっと楽しく、もっと美しい音楽を奏でてほしいという想いから名付けました。
命名する当初は「さっくりゅう」なんて名前も候補に入ってたりしたんです…笑(サックススクリューでサックリュー→さっくりゅう…)

開発の経緯は?
最初はサクソフォンネックスクリューという商品を作るつもりはまったくなくて、どういう形であったり特性が、吹奏感や音にどのように影響を与えるのか調べるために、試しにサクソフォンのネックスクリューを作ってみたところから始まりました。
ところが、いろいろな形状や製法を試していくうちに、ネジ製作にのめり込んでしまい…
約1年間、何百本というネジを製作し、沢山の方に試していただいて今の姿になりました。

Saxonoritéの特徴は?
正直な話、あまり「こういう音にしたい!」という強い方向性を持っているネジではないと思います。
あくまで、奏者と楽器とマウスピースやリードのセッティングで作られる音をもっと解像度が高くなったり、より演奏しやすくなれば良いなぁという思いが強いです。
ですので、よりその人の持つ個性が発揮されるのがSaxonoritéの特徴だとも言えます。

Saxonoritéって素材とメッキの組み合わせがすごく多いですよね。製作者イチオシの組み合わせは?
Saxonoritéは、より多くの選択肢から選んでいただいたり、気分で変えて楽しんでいただくために真鍮以外の素材でのネジ製作も承っております。
中でも製作者イチオシ(というか私の好み…)は洋白素材に銀メッキor金メッキが結構良いなーと感じています。
洋白は人によって音が暗く感じる、明るく感じると分かれたり抵抗が強くなったりなど、なかなかクセの強い素材ですがグルーヴ感をすごく作りやすい素材なように感じます。
響きを小さくしたり、大きくしたりすることの自由度も高く、音荒れもしにくく、遊び心のある大人なサウンドが洋白のイメージです。

実際の売れ筋は?
とは言え、洋白素材は全然売れておりません。笑
あまりにも今までになかったり、異質すぎるのかもしれませんね。
売れ筋素材はNo.1が真鍮、No.2がブロンズです!
特にヤナギサワでブロンズブラス管体をお使いの方はブロンズネジとめちゃくちゃ相性が良いとご感想をいただいております♪

最後に
Saxonorité(サクソノリテ)、まだ発売開始から数ヶ月ですがご興味を持っていただけましたでしょうか?
これから、徐々にユーザー数も増えていくと思われます!
製作者も、日々精進、日々進化を目標に、昨日よりもより良いネジを作っていけるよう努力いたしますので、是非お試しくださると嬉しいです♪

最後までお読みいただき、ありがとうございます。 
Saxonoritéご購入はコチラ!

注目のサックスネジ!Saxonoritéとは!?
注目のサックスネジ!Saxonoritéとは!?

2022/05/10

Saxonoritéを試奏していただきました!

弊社開発のサクソフォンネックスクリュー"Saxonorité(サクソノリテ)"をプロサクソフォン奏者の角口圭都様が試奏してYouTubeにアップしてくださいました!

Saxonoritéの紹介は後日にするとして…

今回、真鍮素材で銀メッキ、金メッキ、ピンクゴールドメッキを試奏してくださっています。
プロ奏者による試奏動画を見れるのは大変貴重な機会ですので、この機会にぜひご覧になってみてください!

角口様によるSaxonorité試奏動画はコチラ!

また、角口様はご自身のYouTubeチャンネルで、メーカー吹き比べ動画やラクールなどのエチュードの参考音源もアップロードされております。
第一線で活躍するプロの演奏に触れるチャンスです!
ぜひチャンネル登録も!

角口様、この度は素敵な演奏動画をありがとうございます。
そして、ご協力くださったウィンズラボ様もありがとうございます。
北陸の方はぜひウィンズラボにてSaxonoritéを試奏してみてくださいね。

Saxonoritéを試奏していただきました!
Saxonoritéを試奏していただきました!

2022/05/09

メッキの違いで音は変わるのか

メッキが違うと音は変わるのか、様々なことがいわれています。
メッキで音が変わる派の人、メッキでは音は変わらないと感じる人、実はどちらも正解なんです!
今日はそんなメッキが音に影響するかどうかをご紹介したいと思います!

そもそも、金メッキは金の音じゃない!?
実は、金メッキやピンクゴールドメッキというのは真鍮に直接は乗りにくく、すぐに剥がれてしまうので下地に銀メッキをかけてから金メッキやピンクゴールドメッキがかけられています。
つまり、金メッキ・ピンクゴールドメッキは銀メッキ+金メッキorピンクゴールドメッキの音となっているというわけです!
純粋に金メッキやピンクゴールドメッキだけではないんですね。
ちなみにプラチナメッキは銀メッキ→金メッキ→プラチナメッキと3層仕上げになります。
余談ですが、プラチナは地金相場的には安い部類に入ります。
ですが、楽器へのメッキでプラチナメッキが高いのは、下地に金メッキが入っているからなんですね!

メッキで音は変わるの?
結論から申し上げると、変わります。
各メッキで素材が違いますし、硬さも変わります。
金やピンクゴールドメッキはメッキ自体の厚みも増します。
イエローブラスのベル、ゴールドブラスのベルで音色は変わりますよね?
どちらも同じ素材ですが、銅の配合率が違うだけで音が変わります。
ならば、そもそも素材が変わるメッキで、音が変わらないわけはないのです。

メッキで音が変わらないと言う人がいるのはなぜ?
メッキは確実に音に影響をおよぼします。
それでも、メッキで音が変わらないと言う人は一定数おられます。
この問題はメッキに関わらず起きるのですが、物理的に変化したからといって、その変化を当人が感じ取ることができるかはその人次第なのです。
少なくとも、メッキが変わることで吹奏感は確実に変化します。
振動させるモノが変わりますからね。
この吹奏感の変化に順応に奏法を変え、イメージしているサウンド感が強い人はメッキによる差を感じにくいことがあります。
物理的には変わるけど、それを感じ取るかはその人次第、というのが真相です。
ちなみに、木管奏者よりも金管奏者の方がメッキの違いについて感じ取りにくい傾向にあります。
おそらく、振動源が自身の唇なので、奏法を僅かに変化させながら対応しやすいのだと推測できます。

最後に
メッキによる音の変化は確実に生まれます。
メッキを変えることで音の違いを楽しむのは良いことだと思います。
ですが、その変化量を感じ取れる量というのは個人差があります。
メッキの違いに敏感でも鈍感でも、それはその方の個性なのです。
それに、聴く人はあなたが何メッキを使っていようが関係ありません。
あなたの"音楽"を聴いています。
ご自身に合ったメッキで、自分の音楽を最大限に表現できたら良いですね♪

メッキの違いで音は変わるのか
メッキの違いで音は変わるのか

名古屋市中川区にて、トランペット・トロンボーン・サックスなどの販売、楽器リペアを行っています。