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お知らせ

2022/05/15

我々にとって『聴く』とはなんだろう

『聴く』ってなんだろう。
改めて再確認させられた、我々必須の能力『聴く』。
今日は当店にお越しくださったサックス奏者3名様からいただいた話題をお伝えします。

ー友人の音を聴いて
サクソフォンネックスクリュー"Saxonorité"をご購入くださったお客様の同じ楽団のご友人方が、お客様の音を聴いてSaxonoritéを欲しいと思ってくださいました。

ー私たちは本気度何%で音を聴いているのか
私はこのお話をお伺いした時に、ものすごくメンバーの音を聴き合っている楽団なんだなと尊敬しました。
いくらサクソフォンがネックスクリューで音が変わると言っても、あくまで同じ人が同じ楽器で演奏している以上、まったくの別物にはなりません。
その些細な違いに気付くことが出来るというのは相当耳の感度が高い方にしか成せない技です。耳の感度というのは意識しないと上げることが出来ません。
まして同じ楽団といえど自分自身の音ではなく他人の音。
そこに対してこれほどまで敏感に気付くことができるというのはとても良くお互いの音を聴き合っている=インプットされる音の情報量がとても多いということになります。

音楽は『聴く』ところから始まる。
精神論的な話に聞こえるかもしれませんが、音楽というのは『音を鳴らす』のが先なのか、『音を聴く』のが先なのか。
卵が先か、鶏が先かのお話に近いニュアンスがありますが、私個人の持論としては、音楽は『聴く』から始まると思っています。

何も、音楽というのは楽器から出る音だけを聴くわけではありません。

曲が始まる前のざわつき。そして徐々に静寂が生まれ、そこに楽器から発せられた音が鳴る。
この『聴く』という感覚を研ぎ澄ませば澄ますほど、より楽団員のアンサンブルの完成度は高いものに、音楽は深いものになっていくのです。

音楽は世界共通語と喩えられるからこそ
音楽は世界共通語だと言われることがあります。そして、コミュニケーションの基本は『聴く』ことです。
どうやら、「聞く」と『聴く』の違いは、
「聞く」は音が耳に入ってくること、『聴く』はその情報を能動的に自分から受け取り理解すること、だそうです。
音楽が言語であるならば、アンサンブルはコミュニケーションといえます。
そしてコミュニケーション(アンサンブル)をするためには、『聴く』ことがとても大切なのです。
意識的に相手の音を聴いて理解する
シンプルに大切なこと、そしてちゃんとやると意外と難しいこと。
今一度、音楽の基本『聴く』について、見直してみても良いのかもしれませんね。

☆最後に☆
本日はお越しいただき、サクソフォンネックスクリュー"Saxonorité"2本をお買い上げいただきました。
メンバー同士で相手の音を聞き合い、意見交換をされる様子を見てとても素晴らしいチームワークとアンテナの高さだなと感じました。
Saxonoritéについても大変ご好評くださり、とても嬉しく思っております。

当店では楽器に関するご相談を随時受け付けております。
ほんの些細なことでも構いません。
公式LINEもございますので、お気軽にご連絡くださると幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

我々にとって『聴く』とはなんだろう
我々にとって『聴く』とはなんだろう

名古屋市中川区にて、トランペット・トロンボーン・サックスなどの販売、楽器リペアを行っています。