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お知らせ

2022/05/14

自分にピッタリ合った"ツボの位置"を見つけよう!

今日はご来店されたお客様から話題をいただきました。
その話題とは、"ツボの位置"について。
少し込み入ったお話になると思いますが、最後までお読みくださいますと嬉しいです。

きっかけは?
ヤマハのトランペットをお使いで、マウスピースをBachからTilzに変えられたというお話からスタートしました。
Tilzの方が、Bachよりも高音が吹きやすいと感じられたのでTilzに変えたということでしたが、長時間吹いてバテを感じてくると、一気にバテてきてしまうのがお悩みでした。
そして、いくつか吹いていただいたのを私がお聴きした上でTilzの『シャンク調整』をご提案させていただきました。

『シャンク調整』が解決の糸口となった。
私がシャンク調整をご提案させていただいた理由は、お客様の音質にありました。
息もしっかり入っている、アンブシュアにも問題は見られないのに、音のツボを探りながら当てているような印象が見受けられました。
「Bachのマウスピースの方が、ツボがより手前に感じて、今お使いのTilzはそれよりも奥にツボを感じる」とご感想をいただいたので、おそらくマウスピースと楽器のツボの位置と、お客様が演奏したいツボの位置がずれているのではないか?と推測できました。
また、バテを感じると一気にバテる、という現象からもツボの位置がお客様にとって適切ではないと判断する材料になりました。

シャンク調整というギャンブル
通常、シャンク調整というのはマウスパイプとマウスピースのシャンクがガタつく時に調整する方法になります。
しかし、今回はこのようなガタつきはなかったのですが、今より更に深くシャンクが刺さることで、お悩みの解決の糸口が掴めるかもしれない、というお話をさせていただいた上で、「(シャンク調整後に)調整しない前の状態の方が好きだった」となる可能性も0ではないことをお伝えした上で、お客様のご意思でシャンク調整を選択されました。
シャンクがガタつく場合は、調整した方が良いと感じる結果が多いのですが、今回のようにガタつきがない場合、必ずしも「良くなった」と感じられるかはケースバイケースです。私の中ではおそらく良くなったと感じていただけるような気がしていたのですが、万が一のことも考えてすべて説明させていただいた上で、作業させていただきました。
結果的に良い結果が得られました。
※実は、Tilzというメーカーは最初からシャンクが少し太めに作っていて、自分で削って楽器に合わせるという方法がヨーロッパでは主流となっています。

シャンクの入り具合が及ぼす吹奏感について
あくまで一般的にですが、シャンクが深く入れば入るほど、ツボが近くなり浅くなればなるほど、ツボが遠くに感じられる傾向にあります。
しかし、これもあくまで常識の範囲内での話ですし、ツボが近い方が吹きやすいというような話でもありません。
各メーカーは適したツボの位置になるように設計されておられますが、それがご自身に合うかどうかは別問題であるパターンも多いです。

最後に
今回のシャンク調整の結果として、より音の立ち上がりが良くなり、演奏しやすいようになりました。音もハッキリと鳴るようになり、より楽器がしっかりと振動しているのがわかりました。
シャンク調整は奥が深く、このようにブログという場で話すにはすべてを語りきれなかったり、誤解を生む可能性がある話題にはなります。
しかし、マウスピースのテーパーと(楽器の)マウスパイプのテーパーが一致しているからこれですべてOK、という話ではない、という場合もある、ということだけ心に留めていただけたらと思います。
シャンク調整にご興味を持たれた方は是非ご相談ください。

最後までお読みいただきありがとうございます。

自分にピッタリ合った
自分にピッタリ合った

名古屋市中川区にて、トランペット・トロンボーン・サックスなどの販売、楽器リペアを行っています。