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2022/05/09

メッキの違いで音は変わるのか

メッキが違うと音は変わるのか、様々なことがいわれています。
メッキで音が変わる派の人、メッキでは音は変わらないと感じる人、実はどちらも正解なんです!
今日はそんなメッキが音に影響するかどうかをご紹介したいと思います!

そもそも、金メッキは金の音じゃない!?
実は、金メッキやピンクゴールドメッキというのは真鍮に直接は乗りにくく、すぐに剥がれてしまうので下地に銀メッキをかけてから金メッキやピンクゴールドメッキがかけられています。
つまり、金メッキ・ピンクゴールドメッキは銀メッキ+金メッキorピンクゴールドメッキの音となっているというわけです!
純粋に金メッキやピンクゴールドメッキだけではないんですね。
ちなみにプラチナメッキは銀メッキ→金メッキ→プラチナメッキと3層仕上げになります。
余談ですが、プラチナは地金相場的には安い部類に入ります。
ですが、楽器へのメッキでプラチナメッキが高いのは、下地に金メッキが入っているからなんですね!

メッキで音は変わるの?
結論から申し上げると、変わります。
各メッキで素材が違いますし、硬さも変わります。
金やピンクゴールドメッキはメッキ自体の厚みも増します。
イエローブラスのベル、ゴールドブラスのベルで音色は変わりますよね?
どちらも同じ素材ですが、銅の配合率が違うだけで音が変わります。
ならば、そもそも素材が変わるメッキで、音が変わらないわけはないのです。

メッキで音が変わらないと言う人がいるのはなぜ?
メッキは確実に音に影響をおよぼします。
それでも、メッキで音が変わらないと言う人は一定数おられます。
この問題はメッキに関わらず起きるのですが、物理的に変化したからといって、その変化を当人が感じ取ることができるかはその人次第なのです。
少なくとも、メッキが変わることで吹奏感は確実に変化します。
振動させるモノが変わりますからね。
この吹奏感の変化に順応に奏法を変え、イメージしているサウンド感が強い人はメッキによる差を感じにくいことがあります。
物理的には変わるけど、それを感じ取るかはその人次第、というのが真相です。
ちなみに、木管奏者よりも金管奏者の方がメッキの違いについて感じ取りにくい傾向にあります。
おそらく、振動源が自身の唇なので、奏法を僅かに変化させながら対応しやすいのだと推測できます。

最後に
メッキによる音の変化は確実に生まれます。
メッキを変えることで音の違いを楽しむのは良いことだと思います。
ですが、その変化量を感じ取れる量というのは個人差があります。
メッキの違いに敏感でも鈍感でも、それはその方の個性なのです。
それに、聴く人はあなたが何メッキを使っていようが関係ありません。
あなたの"音楽"を聴いています。
ご自身に合ったメッキで、自分の音楽を最大限に表現できたら良いですね♪

メッキの違いで音は変わるのか
メッキの違いで音は変わるのか

名古屋市中川区にて、トランペット・トロンボーン・サックスなどの販売、楽器リペアを行っています。